犬の飼い方
犬の飼い方
犬の飼い方
ペットを飼うまでに行うべき事というものが
多々あります。
ここではその一部をご紹介いたします。
ペットのしつけでお悩みの方も多いようです。
しつけの正しいやり方やトレーニングのコツを
ご紹介します。
人間同様、愛犬の体調管理はとても大切です。
日頃のチェックの仕方やどんな病気にかかりやすいかご紹介します。
ペットを飼いたい!
新しくペットを飼いたいんだけど・・・
もう一度、家族でしっかり話合い考えて下さい。
ペットは自分の寂しさをうめたり、おしゃれの道具や玩具ではありません。
私達人間と同じ生き物であること。をしっかり考えて下さい。
子犬の頃は、小さくてかわいいのは当たり前ですが、犬の成長は人間よりも早く、6ヶ月~1年で人間の成人とほぼ同等に成長します。毎日の餌やりや散歩、健康管理や環境作りなど自分のライフスタイルできちんと世話が出来るのかを確認して下さい。
ペットを飼う事=命を預かる事と一緒です。10年以上の年月を共に生活し成長していく伴侶(パートナー)として家族として責任ある飼い方が出来るのか考え決断して下さい。
さぁ、いよいよペットが我が家にやってきます!
次の質問を事前に確認しましょう。
ペットを飼うときには何を準備すればいいの?
準備するもの
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- サークル
- ペットの大きさに合わせたもの。寄りかかって倒れたりしない丈夫なものを用意して下さい。
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- 犬用ベッド
- ずばり、寝床。安心した眠りを提供できるアイテム。いらない布団や厚手の毛布やタオルを重ねる事でも代用可能です。
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- トイレ&シーツ
- 毎日、取替られる量のシーツ、汚れたら洗えるトイレで清潔に保つようにしましょう。
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- ブラッシング用品、シャンプー&リンスなど
- ペット用品店などで犬種を説明し、適切なアドバイスのもと、購入される方が良いと思います。
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- おもちゃ
- たくさん与える必要はありませんが、お留守番などでいたずらをしないようにお気に入りのおもちゃがあると便利です。また、歯の生え変わる時期は歯茎がかゆいため、牛皮ガムやロープ製・ラバー製のおもちゃも役に立ちます。
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- キャリー&ケージ
- お医者さんへの予防接種や乗り物での移動・外出の際、ペットを入れるキャリーケースを準備しましょう。
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- 餌入れ&水入れ
- ブリーダー繁殖の場合は、そこで使用していた食器を一緒にもらって来ると新しい環境に順応するまで役に立ちます。また、新しいものを購入する場合は、犬種のサイズに合わせた大きさを準備して下さい。子犬の頃は特に器をひっくり返したり、食べこぼしが多いので底の深めの形状でステンレスや陶器で出来た丈夫なものをお薦めします。また、富士山型のボウルですとひっくり返しにくいです。
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- 首輪&リード
- 予防接種が終わったら、いよいよお散歩デビュー。体型に合ったものを選びましょう。子犬の頃は活発に動き回るため、首輪タイプよりも胴輪(ハーネスタイプ)を利用するとよいでしょう。また、大型犬の場合は力が強い為、ハーネスを利用する方がよりよいと思います。ただし、しつけの面などを考慮すると幼い頃からカラーに慣れさせることも重要です。
ペット飼う時に危険なものって?
日常的な物もペットにとっては初めて目にするものばかりです。
ペットと暮らすには環境整備が重要です。特に子犬の時期は好奇心の旺盛です。人間の赤ちゃんと同様に、子犬も目に着くものや興味をもったものをかじってみてその危険度をはかることが多いのです。ペットを迎える前にまわりを見てペットにとって危険なものがないか確認して下さい。
危険なもの | |
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電気コード・コンセント | 感電の危険性が高い。 |
タバコの吸い殻・医薬品など | 中毒症を起こす危険性がある。 |
ピアスなどの小さな装飾品・雑貨 | 腸を傷つける危険性がある。 |
ビニール・毛糸・竹ぐし | のどや消化器官に詰まる恐れがある。 |
人間にとっては日常的な物もペットにとっては初めて目にするものばかりで危険がいっぱいです。ペットと暮らす環境作りは家族としての大切な役目です。
予防接種ってどうすればいいの?
獣医さんに相談した上で接種する種類や時期を決めましょう
生後91日以上のすべての犬に狂犬病ワクチン接種義務があります。日本ではその後も一年に1回の接種が一般的となっています。また、感染症などの予防でコアワクチンを3種混合または5種混合という感染予防混合ワクチンとして接種する場合もあります。詳しくは、獣医さんに相談した上で接種する種類や時期を決めましょう。
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避妊・去勢って必要なの?
交配する予定のないペットには避妊・去勢手術のことを家族の責任のひとつとして考えてあげましょう。
目的
望まれない繁殖防止 | 捨て犬や殺処分による頭数を減らす。 |
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生殖器疾病の予防 | 精巣や卵巣に出来る悪性腫瘍や関連疾病の予防が可能になる。 |
発情時期の行動抑制 | 雄同士の闘争、マウンティング、マーキングや遠吠えなどの問題行動を抑制します。 |
ペットのストレス軽減 | 発情時期のフラストレーションから解放します。 |
時期
生殖器疾病や発情時期の行動抑制などの場合は、初めての発情期(だいたい生後6カ月ぐらい)より前に手術することが効果的です。狂犬病の予防接種の際、獣医さんに相談することをお薦めします。
しつけ
言うことをきかないんだけど・・・
以前は、犬という動物は狩猟や牧羊など人間の仕事の補助をする家畜動物のひとつと考えられていました。また、群れで行動するオオカミをルーツに持つ動物である為、人間に服従させることが正しいしつけだと考えられてきました。
しかし、現在は家畜ではなく愛玩動物、また人間社会で共に生きる伴侶(パートナー)として存在しています。そうなると服従関係=しつけという観念ではなく、共に生きていくためのルールやマナーを守ること=しつけと考えられます。重要なのは、しつける内容の一貫性です。どんな時にどんな事をしてはいけないのかのルール作りを家族で行って下さい。
また、犬は聴力が大変優れた動物です。人間の声のトーンやまわりの音でその時の状況を判断します。大きな声で繰り返し怒鳴っているとそのうち怒鳴り声そのものを雑音であると判断し、全く言うことをきかなくなります。
同様に、しつける時に注意しなければならないのが体罰です。思ったようにしてくれない・なかなか覚えないというイライラでつい手を出すことのないようにして下さい。人間の子供と同じで、悪いこと=怒られる・注意されるではなく、ぶたれる・蹴られる・怖いからやめるという理解に変わり、本質的な理解にはなりません。繰り返し根気よく取り組みましょう。
ペットの気持ちってどうやって知ればいいの?
犬は個性も性格も千差万別
人間にも個性や性格の違いがあるように、犬も同様に個性も性格も千差万別ちゃんとあります。それは、犬種の違いだけでなく雄雌の違いや毛種・毛色の違いなど様々です。愛犬の気持ちを理解して、個性を尊重し充実した毎日が送れるようにしましょう。
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- 犬がうれしい時
- しっぽを振り、耳を立たせてはっきりした声(高音)でワンワンと鳴きます。体を大きく動かして跳ねたりグルグル廻ったりすることもあります。
後ろ足で立ち上がり、前足をあげピョンピョンと跳びついてくるようなしぐさは「一緒に遊ぼうよ!」と誘っている証拠です。外に散歩へ行ったり、一緒におもちゃであそんだりしてあげましょう。
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- 犬が悲しい時
- しっぽを下げて目つきは上目づかいで表情も明らかに悲しげに見えます。クーンクーンと鼻を鳴らすような鳴き声を出します。相手が遠くへ行ってしまったと感じた場合は遠吠えをすることもあります。
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- 犬が怒った時
- 鼻先にしわを寄せて上唇を上げて牙をむき出しにしてウーッウーッという唸り声(低音)をあげます。一目瞭然で怖い顔つきで、体勢は低く攻撃体勢をとっています。こんな時、犬の前に手を伸ばしたりすると相手が攻撃してきたと思い、咬み付いてきたり飛びかかってきたりすることもあります。
このような場合、目と目を合うような姿勢を取るとケンカを売っていると犬は解釈するため注意して下さい。子供の場合は飛びかかられて転倒してケガをすることもあります。絶対に近づかないようにしましょう。
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- 犬が恐がっている時
- しっぽを後ろ足の間にはさみ、這いつくばるような低い体勢をとったり、震えたりします。その場から逃げてしまう場合もあります。
低い姿勢になり、優しい穏やかな声で「よしよし、大丈夫だよ」など声をかけながら背中をなでてあげると安心して緊張が溶けていきます。
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- 犬が降参した時
- ひっくり返ってお腹を見せます。相手に降伏した・服従したというサイン。
何か悪いことをして叱っている時にこの姿勢をとった場合は、きちんと立たせてから叱るようにしましょう。そのまま叱ることをやめてしまうと、この姿勢をとれば叱られない。と覚えてしまいます。
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- 犬同士の挨拶
- 犬は肛門の付近にフォロモン・匂いを出す部分があり、犬同士はこれを嗅ぎ相手を確認・認識します。散歩中に犬同士が吠え合ったりしますが、この犬同士の挨拶で相手を認識すると吠えることはなくなります。
ただ、相手に恐怖心や警戒心を抱いている場合は、吠えたり、飼い主の後ろに隠れてしまったりすることもあります。犬同士、友達になりたい場合は何度か顔を合わせ、様子を観察して下さい。打ち解けて性格が合うようであれば自然に一緒に遊べるようになります。
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- 上下関係
- 犬は本能により上下関係の確認を行う習性があります。よって、マウンティング(交尾をする時の雄犬のポーズ)を遊びや散歩の途中にすることがあります。この姿勢は、上になるものが下になるものより強いという意味になります。多頭飼いしている場合は、遊んでいる時やケンカをした時などに行う場合もあります。
マウンティングのポーズは発情していなくても、雌犬でも行うことがありますが、人間にすることは立場が逆転してしまいます。このポーズをとってきたら即やめさせるようにしましょう。
しつけってどうやればいいの?
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- 【1】 基本動作(コマンド)
- 家族の号令で以下の動きが出来るよう覚えさせましょう。ひとつひとつの動きを覚えさせるには、その体勢になるようにうまく導いてあげること、手を添えて体勢を作り認識させることを繰り返し行っていきます。上手に出来た場合はご褒美におやつをあげ、覚えさせるとよいでしょう。アイコンタクトも重要です。例えば、おすわりをさせた時は顔を上げ飼い主をしっかり見ていることで完璧。次の指示を待っていることになります。
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- 【2】 トイレ
- 生後60日すぎからトレーニングを始めます。ペットショップによっては保育園で予めトレーニングをしているところもありますので、店員さんに状況を聞くことをお薦めします。大事なことはトイレ&トイレシートの上でおしっこやウンチはするものだと覚えること。トレーニング中に別の場所でしてしまった場合、現行犯以外は叱らず黙って臭いが残らないようにキレイに片づけて下さい。現行犯で発見した場合は声を荒立てず、トイレまで導き「ここで用をたす」とトイレシートの触感などを教えて下さい。初めの頃は、おしっこなどで汚れたシートをトイレに残しておき、臭いで導く方法が便利です。また、大きな声で怒ったりすると用をたすことがいけないこと。と誤って認識してしまい、隠れた見えない場所にするようになりますので気をつけて下さい。
おしっこをしたい時はソワソワしたり床の臭いを嗅いだり、ウンチをしたい時はその場でクルクル回ってみたりおしりを下げたりします。よく観察しサインを見逃さない様にしましょう。また、うまく出来た場合はきちんと褒めてあげましょう。
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- 【3】 食事
- 食事は時間を決めて、同じ場所・同じ時間帯・同じ食器で与えるようにしましょう。食事というのは優先順位をしめす大切なものです。順番としては私達人間の食事が先で、そのあと貰えると教えることが大事です。一緒のタイミングや犬の食事を先にすると同じ立場もしくはそれより上だと理解してしまいます。食事も大切なしつけのひとつです。与える前に「おすわり」「まて」など声をかけ、「よし」と言われて食べ始めるようトレーニングしましょう。そうすることで誰から食事を与えられるかを理解して拾い食いなどの防止にもなります。
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- 【4】 留守番
- 犬だけを残して外出しなければならない場合の練習をしましょう。遠吠えや無駄吠えをする・いたずらをするなど目を離したら大変!というのでは安心して家をあけられません。まず、ケージの中でおとなしく過ごせるようにトレーニングします。そして、部屋にひとりにしてどうなるか観察、その時間を徐々に伸ばしていきます。その時、「いってきます」や「ただいま」という声かけはしないようにしましょう。自然に振る舞うことが、犬も気にならずケージで過ごすことが出来ます。
ひとりにさせるのが長期になる場合などは、ペットホテルやペットシッターなどを利用することをお薦めします。また、最近はウェブカメラを使い、室内の様子を見られる情報サービスもあります。
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- 【5】 甘噛み
- 子犬の頃はじゃれあう時や歯が生え変わる時に噛むという行動がありますが、大きくなってからもこのクセをほっておくと本人は遊ぶつもりが大きな怪我の原因にもなりかねません。玩具やガムなどを噛むよう遊びながら導きましょう。また、万が一噛んでしまった場合は「痛い」「やめなさい」と叱ってやめさせましょう。
体調管理
ペットの調子ってどうやって見るの?
ペットのSOSを見逃さない
日頃からのスキンシップでペットの体調変化に敏感になるよう心がけましょう。人間のように「ここが痛い」「あそこがどうだ」など言葉には出来ません。ペットのSOSを見逃さないことも家族の責任です。
食事 |
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トイレ |
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散歩 |
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スキンシップ |
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ボディケア |
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起きているとき |
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寝ているとき |
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犬も人間と同じでストレスによる疾病や免疫力の低下により感染症にかかることもあります。毎日の健康は家族である私達人間が守っていかなければなりません。日頃の健康チェックで、早期発見・早期治療ができるように心がけましょう。また、日頃から信頼出来るホームドクターを見つけておくことをお薦めします。
ペットの病気ってどんなもの?
犬種とかかりやすい病気の一例を確認してみましょう
病気の名前 | 犬種 |
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股関節形成不全 | ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーなど |
膝骨脱臼 | トイプードル、チワワなど |
水頭症 | チワワ、トイプードルなど |
椎間板ヘルニア | ダックスフンド、シーズー、ウエルシュコーギーなど |
マラセチア皮膚炎 | シーズー、チワワなど |
アトピー性皮膚炎 | 柴犬、ゴールデンレトリーバーなど |
気管虚脱 | チワワ、トイプードルなど |
網膜萎縮 | ダックスフンド、キャバリアキングチャールズスパニエル、ウエルシュコーギー、トイプードル、マルチーズなど |
すべての病気に必ずかかるというわけではありませんが、かかりやすいという体質である認識が大切です。家族の一員として楽しく長く一緒に暮らしていく為に、日々の生活で予防出来ることはしていく心構えが必要です。毎日の成長日誌などをつけて健康管理をすることをお薦めします。